2026年6月

選ばなかった
間取りに学ぶ

間取りの打合せは、いくつかのプランを見比べていただき、最終的にお客様にいずれかの間取りを選んでいただきます。
でも、実は選ばれなかった方の間取りにも、大きな意味があるのです。

選ばなかった間取りに学ぶ

間取りの打合せでは、いくつかのプランを見比べながら進めていきます。
「こっちの間取りもいいですね」
「でも、こちらは少し動線が遠いかもしれませんね」
こんな会話はよくあります。

最終的には一つの間取りを選びますが、
私たちは選ばなかった間取りにも大きな意味があると考えています。
なぜなら、その比較の中に、ご家族が本当に大切にしたい暮らしが見えてくるからです。

収納の使いやすさ、家事のしやすさ、家族との距離感。
図面を見比べながら話していると、思いがけない気付きが生まれます。
だから私たちは、図面だけで判断しません。

「朝はここを通りますよね」
「帰宅したら、荷物はここに置きそうですね」
「ここなら、お子さんの様子が自然と見えますね」

私たちの打合せは、そんな一日の物語を想像することから始まります。

最初に考えるのは、キッチンや収納などの設備ではありません。
お出かけの準備、帰宅後の片付け、家事のひとコマ。
そうしたご家族の生活動線を追いながら、暮らしの流れを組み立てていきます。

冷蔵庫やテレビの配置を決めるのは、そのあとです。
そこから収納計画、コンセントやスイッチの位置、照明計画へとつなげていきます。
モノを先に選ぶのではなく、暮らし方を先に考える。
それが私たちの住まいづくりの基本です。

打合せを重ねる中で、「ここで生活しているイメージが湧いてきました」と言っていただくことがあります。
間取りは、ただ部屋を配置するための図面ではありません。
これからの暮らしを描く生活設計図です。

だからこそ私たちは、間取りだけでなく、その先にある家族の時間やコミュニケーションまで想像しながらご提案しています。
選ばなかった間取りも含め、検討した時間のすべてが、ご家族らしい住まいづくりにつながっていく。
私たちはそう考えています。

記事一覧へ戻る

今後の配信予定

2026年7月[配信予定]

- デザインより先に 考えるべきこと

2026年8月[配信予定]

- 家族構成がつくる 設計条件

2026年9月[配信予定]

- その要望、 未来でも大丈夫?

2026年10月[配信予定]

- 美しい家ほど、 相談が増える理由

2026年11月[配信予定]

- 「とりあえず」 が生むコスト